ここまで6種類の電子書籍サービスをご紹介してきましたが、使ってみたいと思えるサービスはあったでしょうか?
正直どれが良いのやら結局決められない、という方ももしかしたらいるかもしれませんね。
電子書籍サービスはここでご紹介したもの以外にもまだまだあり、どれも互換性をサポートしてはくれません。
利用者側としては早く勝負がついて主要となるサービスに統一されるか、「どの電子書籍サービスで本を買っても、どの端末でも読める」という未来が早く来てほしいですよね。
しかし、現状まだまだそういった環境の向上は見えません。
それでも今、電子書籍を使いたい!と思うなら、快適に使うためのコツは2つあると筆者は考えています。
1つは「諦める」こと。
こういってしまっては身も蓋もありませんが、電子書籍サービスは紙の本とはやはり違います。
「利用期間が定められていないレンタル本」とイメージすると近いかもしれませんね。
はじめからどの電子書籍サービスも、いつ終わるかもわからない=いつ読めなくなるかわからないものだという認識を持ち、それでも良いと思えるものだけ電子書籍サービスで買うようにすれば、将来慌てることもありません。
「えーっ!それは無い」と思われるかもしれませんが実際のところ「一生手元に置いておきたい本」というのはかなり限られるのではないでしょうか?紙の本の場合でも、買った本のうち多くを売ったり整理したりしているはずです。
そう考えると「永遠ではない」と知りつつ便利な電子書籍サービスを利用するメリットを享受することは決して損ではない、と思えてきませんか?
たとえ利用している電子書籍サービスが新規の販売を終了したとしても、それまでに売った電子書籍を読める環境を提供するサービスを停止するまでにはかなりの時間をかけてくれるはずです。(このあたりは正直、信用問題ですが……)
どれも同じ、ずっと続くサービスはない!と割りきってしまうことで、逆に気軽にサービスを選ぶことができるようになります。
……ちょっと乱暴な主張をしましたが、それでは納得のいかない方も当然いるでしょう。
そんな方には2つめの方法「すべてのデータをバックアップしておく」利用方法をおすすめします。
各電子書籍サービスで提供されているデータは確かに互換性がありません。
が、スクリーンショットをとって加工するなり、そのデータを一つのファイルとしてまとめるソフトウェアを使うなりして汎用性のあるデータバックアップを取ることは可能です。
もちろん、そのデータをどこにどのように保存するかなど、管理を自分で行う必要は出てきます。
しかしその代償として、安心して電子書籍データを購入することができるようになります。
バックアップを前提として電子書籍サービスを使う場合には、作業のやりやすさを考慮してコンピューターでの閲覧に対応している電子書籍サービスを選んでおいたほうが良いでしょう。